鍛冶工の仕事に必要な免許や資格とは?
建築現場では、様々な職種の職人さんたちが日々頑張っています。
今回は、鍛冶工、溶接、ガス溶接関係の仕事内容について書いてみたいと思います。
鍛冶工とは、鉄骨をガス溶接したり、アーク溶接で溶接したりして鉄の製品を作ったりします。ビルの避難階段や手すり、工場の鉄骨の柱など多種多様の仕事があります。
鍛冶工は、かなりの経験と資格が必要です。
天井クレーンの免許が必要!
材料となる鉄骨を運搬するのに、資格が必要です。人力では運搬不可能なので、クレーンを使います。
クレーンを動かすのにも、天井クレーンや移動式クレーンといった免許や資格が必要です。
天井クレーンの5トン未満の資格なら、数万円払って3日ほど講習を受講すれば最後に簡単な試験があるだけで資格が貰えます。
移動式クレーンは免許取得は高額だし困難!
移動式クレーンなんかは、実技試験と学科試験に合格しないともらえません。
そして、鉄骨や鉄のパイプなどの材料をクレーンで運ぶ際には、ワイヤーロープなどで材料を吊って、クレーンで移動します。
このワイヤーロープを掛けるのにも、資格が必要です。
「玉掛け」
聞いたことないでしょうか?
鍛冶工で仕事するなら玉掛けの資格も役立つ!
「玉掛け」
この資格がないと、ワイヤーロープを掛けることができません。
無資格で万が一事故でも起こったら、大変なことになります。初めて鍛冶工をする人は、事前に玉掛けの資格を取得しておくのも一つの手です。
玉掛けの資格は、三日程度講習を受けて最後に簡単な試験を行い資格が貰えます。真面目に聞いていないと、希に資格がもらえない人もいるので注意が必要です。
3万円ものお金を無駄にしないためにも、きちんと講習は聞いておいたほうがいいでしょう。
鍛冶工の仕事内容とは?
鍛冶工の仕事は、H形鋼や鉄の材料を図面を見ながら加工して、グラインダーで綺麗に仕上げて、錆止めと仕上げの塗装をします。その出来上がった製品を、現場に取り付けるまでが大まかな仕事です。
鍛冶工の仕事は初心者でも安心して働ける!
初めて鍛冶工で働くことになっても、最初は職人さんの手元から始まります。
材料を運搬したり、クレーンや玉掛けといった作業の補助をしたりします。
そして、溶接職人の作業の準備をしたりします。
溶接のケーブルを必要箇所まで伸ばしておいたり、作業が終わったあとの片付けなど、最初は簡単なことから始まります。
職人さんがガス溶接をした製品をグラインダーで綺麗に仕上げたり、溶接が終わり仕上がった製品の錆止めと仕上げの塗装もあります。
職人の手元をしながら仕事を覚える!
このような手元作業でも、覚えることが非常に多いのが特徴です。
塗料の種類やワイヤーロープの種類、鉄板の大きさやパイプなどの種類と、覚えきれないくらいあります。
なので、1年くらいは職人さんの手元をしながら、基礎的な知識を身に付けていかなくてはいけません。
鍛冶工の仕事は気を抜くと大事故に!
鍛冶工の仕事は、材料が重量物なので、仕事中に気を抜くと、大きなケガにつながります。
材料が足の上に落ちたりすると簡単に骨折しますし、高所での作業も頻繁にあります。
「安全帯を必ずする!」
「周囲の確認をする!」
「声かけを行う!」
など、作業に関する注意事項も学ばなければいけません。
そういった事を1年程度かけて勉強してから、初めて技術的なアーク溶接やガス溶接といった仕事を覚えていくのです。
気になる鍛冶工の仕事の給料は?
給料自体は、見習いの頃は日当で10000円程度からスタートします。
残業があればきちんと残業代が支払われますし、給料は良い方ではないでしょうか?
数年経験を積んで職人になれば、日当が18000円程度まで上昇するみたいです。
ガス溶接やアーク溶接の免許を取得して、技術を覚えれば給料は上がりますが、仕事を継続して行うのは本当に大変です。